不動産の豆知識

コラム

不動産相続でお困りの方へ!手続きについて解説します!

不動産相続で手続きについてあまり知らないという方はいらっしゃいませんか。
突然相続が発生した場合、多くの方は相続のことを深く知らずに続きを進めてしまいます。
そこで不動産相続の手続きやよくある質問について紹介します。
是非参考にしてください。

 

 

 

 

 

□不動産相続の手続きとは

ここでは不動産相続の手続きを4段階に分けて紹介します。

1段階目は法定相続人の調査と確定です。
一般的に、被相続人が遺言書を残さなかった場合、法定相続人全員で遺産相続分割協議をし、それぞれの遺産相続の手続きをすることが必要です。
これをしない場合は、民法で定められた相続割合に基づき、法定相続人が相続する法定相続という形がとられます。
しかしどちらにしろ、法定相続人の調査と確定作業を行う必要があり、協議も法定相続人全員で話し合うことが大切です。

また、遺産相続の手続きの際は法定相続人を明らかにしておくことが大切です。
これは法定相続人が不明な場合、不動産を相続する際に必須の名義変更ができないためです。
調査とは具体的には戸籍を確認することであり、これにより法定相続人を確定できます。

2段階目は相続財産の調査です。
原則として相続は被相続人の財産全てが継承されるため、明確にしておく必要があります。
しかし、財産管理をしっかり整理しない被相続人の方も多く、その場合は遺品を頼りに調査します。
その中でも、不動産や預貯金、株式が多いため、それらの調査の仕方は知っておきしょう。

3段階目は相続放棄や相続承認の決定です。
法定相続人と財産が分かれば、相続をするか放棄するかを決めましょう。
相続にもプラスの財産だけではなく、不利益なものもあります。
相続財産にマイナスの財産が多い場合は、放棄することで、はじめから相続人ではなかったことにできます。

4段階目は遺産分割協議書の作成です。
法定相続人全員で分割協議をし、不動産や預貯金の名義変更をする際は、遺産分割協議書を提出する必要があります。
またこれは、法定相続人同士で遺産分割協議の内容で問題になった際のトラブル回避にもつながります。

□不動産相続でよくある質問とは

ここではよくある質問に対する解答を3つ紹介します。

*相続税を支払えない場合の対処法

この場合は3つの方法があります。
まず延納という方法で、5~20年の売りに分割払いで相続税を支払います。
次に物納で、現金で払えない場合に、株式や不動産など現金以外で支払う方法です。
最後は、不動産を売って支払う方法で、相続する不動産を売却することで得た資金を相続税に充てます。

*生前に家の名義を子供にすることはできるか

相続税対策としても死ぬ前に子供の名義にしておきたいという方もいらっしゃるでしょう。
確かに名義を子供にすれば相続税がかかりません。
しかし、それ以上に高額な贈与税がかかる可能性があります。

*相続登記の手続きは専門家に任せた方が良いのか

相続登記は相続をする上で必ずしておく必要がありますが、煩雑なため任せるべきか迷われるかもしれません。
そこで、専門家に依頼した方が良いケースを2つ紹介します。

1つ目は家が遠方にある場合や点在している場合です。
この場合、申請する法務局が家によって違うため、まとめた手続きができません。

2つ目は相続人の数が多い場合です。
この場合、全員の了解を得るのが難しく、隠し子がいることもあるためトラブルが起こりやすくなります。

□まとめ

不動産相続の手続きや良くある質問について解説しました。
相続するかは、相続の開始を知ってから3か月以内に決断する必要があります。
そのため、この記事を参考に計画的に手続きを進めましょう。