親の土地を勝手に売るのは可能?土地を売る方法を紹介します
使っていない土地をそのままにするのには税金や空き巣などの面でデメリットです。
親が手続きをしないまま放ったらかしになっている土地はありませんか。
しかし、親の土地を勝手に売るのは可能なのでしょうか。
この記事では親名義の土地の売却について紹介します。
□親の土地を勝手に売るのは可能?
結論から申し上げると、親の土地を勝手に売るのは不可能です。
必ず名義人の同意が必要になります。
親名義の不動産を売却する際には以下の4つを準備しましょう。
・名義人の実印
・名義人の印鑑証明
・名義人の身分証明書
・名義人の住民票
親だからと言って、許可を取らないまま不動産取引すると違法に当たります。
ただし、親から代行を頼まれている場合は、同意が得られているということなので問題ありません。
契約取引の際には名義人本人の同席が必要となることには注意しましょう。
もちろん名義変更すれば売却できますので、「売買」と「贈与」のどちらかを選択して売却しましょう。
□親の土地をスムーズに売る方法
トラブルを避け、速く売却するためには事前の準備が重要です。
以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
相続人・推定相続人が複数人である場合は、全員の同意を得ておくことが大切です。
1人でも同意を得られていないまま売却を進めてしまうと、後からトラブルになる可能性が高くなります。
もし、相続人の中で同意が得られない場合は、以下の2つの事例を参考に対処しましょう。
*相続人の1人が土地を売ることに反対している場合
この時は、使い道のない土地をそのままにしておくことのデメリットを粘り強く伝えるしかありません。
デメリットとしてあげられるのは、固定資産税が毎年かかることや景観の問題で近隣とのトラブルの可能性があるなどです。
*売却金の分割で揉める場合
自分の力では解決できない場合は、弁護士に依頼するのが得策です。
費用はかかってしまいますが、第三者に公正な判断をしてもらうと、他の相続人も納得しやすいでしょう。
それでも解決しない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てるという方法もあります。
裁判所に委ねるということは、とても大がかりなことになります。
裁判所の判断には強制力がありますが、あくまでも最終手段として考えておきましょう。
□まとめ
親の土地を勝手に売ることは違法だということは必ず覚えておいてください。
トラブルを少なくするためにも、この記事で紹介したポイントを押さえながら手順を踏んでいくことが大切です。
もし何か個別で相談したいことがある場合は、気軽に当社までご連絡ください。