空き家を相続したのは良いものの、これから空き家を所有した場合どのくらいの費用がかかるのだろうと不安に感じられている方もいらっしゃることでしょう。
空き家の固定資産税が6倍になると聞いて気がかりになっている場合もあるかもしれません。
今回は、空き家にかかる税金と空き家の固定資産税が本当に6倍になるのか解説します。

 

 

 

 

 

□空き家にかかる税金とは？

空き家を所有する場合にかかる税金は固定資産税と都市計画税の2つです。

＊固定資産税

固定資産税とは、空き家であるかに関わらず建物や土地を所有している場合に払わなければならない税金です。
税率は自治体によって多少変化はありますが、基本的には標準税率である1.4%であるケースが多いです。

＊都市計画税

都市計画税とは、特定の市街地化区域にある建物や土地を所有している場合に払わなければならない税金です。
この税金も自治体によって多少変化はありますが、0.3%以内にすることが決められています。

これらの2つの税金は、毎年空き家の所有者に対して伝えられます。
通知が来たら、納税する必要があります。

□空き家の固定資産税は本当に6倍になる？

空き家の手入れがされている場合には空き家の固定資産税は6倍にはなりません。
6倍になってしまうのは特定空き家に指定された場合のみです。

特定空き家とは、倒壊の恐れがある状態であったり、衛生上問題のある場合だったり、まちの景観を明らかに阻害していたりする場合に指定されます。
つまり、安全面や衛生面、景観保護、まちの治安などに問題がなければ、空き家を所有していたとしても固定資産税が6倍になることはありません。
この問題のある空き家に対して固定資産税が大きくなってしまう仕組みは、空き家が増え続ける可能性があることを考慮してつくられました。

一般的に住宅用の土地は税金が減額される特例がされています。
減額されるために空き家を放置する人が増えてしまったのを改善しようとこの決まりができました。
空き家の固定資産税を増やしたくない方は、空き家をリフォームしたり、空き家を解体したりと工夫しましょう。

□まとめ

空き家を相続すると固定資産税と都市計画税がかかります。
どちらも通知が来たらすぐに納税する必要があります。
また、空き家の固定資産税が6倍になるかもしれないと聞いて驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、6倍となるのは特例です。
そのためリフォームや手入れをすることで、6倍になることを避けられるでしょう。