不動産の豆知識

コラム

実家の売却はいつする?生前後または生前贈与後、2つのケースを解説します

実家を売却しようと考えてはいるものの、どのタイミングで売却するのが良いのかわからない方もいらっしゃることでしょう。
両親が生きている間に売却すべきなのか、あるいは両親から子どもに生前贈与した後に売却すべきなのかを悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、どのようなタイミングで売却するのが良いのかを解説します。

□実家はどんなタイミングで売却する?

実家を売却するタイミングは2つあります。
両親が生きている間、あるいは両親から子どもに生前贈与した後です。

 

 

 

 

 

*両親が生きている間

両親が生きている間に売却を検討することで、両親の意見を反映しつつ売却することが可能です。
子どもも両親が何を考えているのかすぐに尋ねることができるため、売却しやすいでしょう。
さらに、実際に相続を行うときには両親の意見を反映したものが進んでいれば、もめることが減ります。
また、両親が病気で意志疎通が図れない場合、家族信託ができます。
両親が子どもに家族信託として実家の管理を委任すると、両親の意見に関係なく子ども自身で家を売却可能です。
売却して家を現金化すれば両親の治療費に充てられます。

*両親から子どもに生前贈与した後

両親から子どもに実家を贈与し、実家の名義が子どもになっていれば両親が関わることなく、子どもだけで実家を売却できるようになります。
子どもにとっては手続きが非常に楽になるでしょう。
ただし、生前贈与を行うと税金を支払う必要があります。
贈与税だけでなく、不動産を得たときにかかる不動産取得税、名義変更のときにかかる登録免許税がかかります。

□実家を生前に売却するのがおすすめである場合

以下の場合には、実家を両親が生きている間に売却するのをおすすめします。

1.両親が老人ホームに入った場合

両親が老人ホームに入った場合、家は空き家になってしまうため、早めに売却を進めることをおすすめします。
空き家は家の劣化が早く、早めに売らなければ価値が小さくなっていきます。

2.相続人が実家に住む予定のない場合

実家に住む予定が相続人にない場合は、両親の同意の元に早めに売却を進めると良いかもしれません。
売却したお金は両親の介護費用や治療費に充てられます。

□まとめ

実家を売却するタイミングとしては、両親が生きている間と両親から子どもに生前贈与した後の2つがあります。
どちらにもメリットがありますが、実家に誰も住んでいなかったり、住む予定がなかったりする場合には両親が生きている間に早めに売却を進めることをおすすめします。